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C O N T E N T S

東北道
Map
ルートマップ(囲み罫と番号は「Touring Mapple・関東甲信越版」のページ)
今朝は5:30起床。ゆっくりと身支度を済ませ、7:02出発。
出発前にカミさんのSRXが55,000kmを表示しているというので自宅前で記念撮影。
まずは安行街道を北上し、浦和ICへ出て東北道にのる。
ここ何回かのツーリングでは東北道を帰路として使用していたために、下り線を使用するのは久しぶりで新鮮な感じがする。
蓮田SAで小休止。
これまた久々の平日ツーリングと言うことで、他にバイクの姿は皆無。蓮田SAの二輪駐車スペースは特に狭いので、週末ともなればまずスペース内には駐車できない。
空いているのはSAだけでなく、本線上も交通量が少なくスムーズに流れている。急ぐ旅でもないので、法定速度内で軽く流して走る。
SRX55,000km@自宅前
SRX 55,000km@自宅前
蓮田SA
蓮田SA
佐野SA
佐野SA
日光口PA
日光口PA
佐野SAで給油休憩。
この付近からちらほらと数台のバイクを見かけるが数える程度。天気予報では午前中だけでも晴れの予報が出ていたが、一向に太陽が覗かず、曇り空のままで気温も低め。
春とはいえもう少し着込んでくれば良かったとやや後悔し始める。
宇都宮ICで東北道を下り、そのまま日光宇都宮道路へ入る。
大沢料金所通過時、ETCゲートメンテナンスのために現金払いすることになる。改めてETCの便利さを痛感する。
日光口PAで小休止。少し休憩すると寒さが和らぎホッとする。
日光ICで一般道へ下りる。
日光山輪王寺
日光山輪王寺駐車場
日光山輪王寺駐車場@二輪¥200/終日
日光山輪王寺・三仏堂
日光山輪王寺・三仏堂
日光山輪王寺・黒門
日光山輪王寺・黒門
R120へ入り、日光山到着。この付近にはいくつかの駐車場が点在するが、今回は東照宮へ一番近い日光山輪王寺駐車場を利用。
この付近の駐車場はどこも二輪料金は終日200円と良心的。
時間にとらわれることなく、この手の人気観光地を個人で自由に散策するにはガイドブックがあると便利だが、少なくとも日光山に限って言えばガイドブックは必携といえる。何しろ日光山は敷地が広く、歩き回らなければならないのだ。日頃の運動不足を思い知ることになる。
今回はちょっと気恥ずかしいが「るるぶ」を持参。これが思わぬ効果をもたらし、持ってきてかなり重宝することになる。
日光山輪王寺は「新道と仏教が混在する日光信仰の仏教面を担う存在で、広い山内に点在するお堂や塔の総称が『輪王寺』なのだ」そうで、「奈良時代、勝道上人が四本龍寺を開いたのが起源で、平安時代には坂上田村麻呂や弘法大師空海など、日本史の教科書なら太字で書かれる歴史上のヒーローも来山したといわれる古刹なのだ」そうだ。
輪王寺の中心となる大本堂、三仏堂には、「千手観音」「阿弥陀如来」「馬頭観音」など三体のご本尊が祀られている。
そんな霊験あらたかな場所とは知らず、バチ当たりなことに境内をショートカットして、日光山東照宮・表参道へ出る。
日光東照宮
日光東照宮・表参道
日光東照宮・表参道
日光東照宮・社号標
日光東照宮・社号標
日光東照宮・石鳥居
日光東照宮・石鳥居
日光東照宮の総工費は現在の金額で400億円以上といわれ、江戸初期の一流の匠たちが『費用一切おかまいなし』という幕府の大盤振る舞いで、1636年、着工からわずか二年半足らずで完成させたという。 社号標に続いて最初に現れるのは、「石鳥居」。高さ9m、柱の太さは3.6m。写真では判りにくいが、鳥居中央上段にある扁額は畳一畳分の大きさがある。江戸期最大の石でできた鳥居だという。
日光東照宮・五重塔
日光東照宮・五重塔
日光東照宮 Homepage
時:8〜17時(11〜3月は〜16時)
入場は閉門の30分前まで 料:1,300円

日光東照宮・拝観券
日光東照宮・拝観券@1,300円
日光東照宮・表門(表)
日光東照宮・表門(表)
「石鳥居」の左に立つ高さ36mの「五重塔」。
初層軒下にある十二支の彫刻は東西南北の方位を示している。なかでも寅、卯、辰、の彫刻が多いのは、それぞれが家康(寅)、秀忠(卯)、家光(辰)の干支であるためという。
東照宮の表玄関に建つのが「表門」。獏、麒麟、象、虎などの木彫で飾られ、左右には仁王像が睨みをきかせる。「表門」から先は有料拝観となる。
「表門」をくぐって正面に建つのは、上中下の三棟からなる校倉造の蔵。一番左に建つのが「上新庫」。内部には初と秋の百物揃千人行列に用いる衣装を収蔵されているという。
急勾配の切妻屋根の軒下には、「想像の象」の彫刻が施してある。
東照宮の絵画部門を担当した狩野探幽は、見たことない像を想像して下絵を描いたそうだ。
日光東照宮・下新庫
日光東照宮・下新庫
日光東照宮・上新庫
日光東照宮・上新庫
日光東照宮・上新庫
日光東照宮・上新庫・想像の象
日光東照宮・神厩舎
日光東照宮・神厩舎
日光東照宮・神厩舎・三猿
日光東照宮・神厩舎・三猿
日光東照宮・二ノ鳥居
日光東照宮・二ノ鳥居
「見ざる」「言わざる」「聞かざる」で有名な「三猿」の彫刻は、神に仕える馬、神馬のいる厩「神厩舎」の壁にある。
「神厩舎」は当時の大名家の厩の建築様式で、東照宮で唯一の素木造の建物。極彩色の東照宮の中では、かなりシンプルに見える。
「万物は木・火・土・金・水から成る」という「五行」思想に十二支を当てはめると、猿は水、馬は火となり、大切な神馬を守るために猿が彫られたという。
「三猿」は全部で8つからなる猿の「生涯」を綴った2番目の場面。
銅製の「二ノ鳥居」からは「陽明門」とその奥にある「本殿」への「唐門」が一直線に見通せる。
「日光東照宮は、陰陽道に強い影響を受け、本殿前に設けられた陽明門とその前の鳥居を中心に結んだ上空に北極星が来るように造られているという。また、その線を真南に行けば江戸へ着くとされ、さらに主要な建物を線で結ぶと北斗七星の配置と寸分違わぬよう設計されているという。そのため陽明門前の写真店屋のある辺りが日本一運気の強い場所と言われている。」そうだ。
日光東照宮・陽明門(表)
日光東照宮・陽明門(表)
日光東照宮・陽明門(裏)
日光東照宮・陽明門(裏)
日光東照宮・神輿舎
日光東照宮・神輿舎
500以上の彫刻で埋め尽くされた「陽明門」は、一日中眺めても飽きないことから、別名「日暮門」とも言われている。
正面屋根には「鬼瓦」、扁額下には「龍と息」、上層の梁には「龍馬と目抜きの龍」、下層上部には「唐獅子」、下層の梁には「周公聴訴」や「孔子観河」など中国故事の彫刻が施されている。
「陽明門」の裏側には、「建物は完成と同時に崩壊が始まる」という伝承を逆手にとり、わざと未完成の状態にすることで災いをさける言わば魔除けのために1本だけ彫刻の模様が逆向きになった逆柱がある。
「神輿舎」には、中央に家康公、右に豊臣秀吉公、左に源頼朝公の神輿三基を収蔵している。
日光東照宮・本社東回廊
日光東照宮・本社東回廊
日光東照宮・本社東回廊・眠り猫
日光東照宮・本社東回廊・眠り猫
日光東照宮・本社東回廊・眠り猫(裏)
日光東照宮・本社東回廊・眠り猫(裏)
「三猿」と双璧をなすほど有名な「眠り猫」があるのは、本社に向かって右側を巡る東回廊の軒下。東照宮の膨大な木彫群の中で猫はこの一匹だけだという。伝説の名工、左甚五郎作の「眠り猫」は、右からは熟睡しているように、左側からは獲物を狙っているように見える。 「眠り猫」の裏側には雀の彫刻がある。「猫が眠っているので、雀は安心して遊んでいられる」ということで、眠り続ける猫は平和のシンボルを表しているのだそうだ。
「眠り猫」をくぐると坂下門があり、「奥宮」へ至る石段が続く。
日光東照宮・奥宮への参道
日光東照宮・奥宮への参道
日光東照宮・奥宮・鋳抜門
日光東照宮・奥宮・鋳抜門
日光東照宮・奥宮・宝塔
日光東照宮・奥宮・宝塔
日光東照宮・表門(裏)
日光東照宮・表門(裏)
東照宮の一番奥、「奥宮」へ至る207段の石段は格段とも繋ぎ目のない一枚岩が使用され、それを登り切ると日光拝殿、鋳抜門、宝塔からなる家康公の墓所「奥宮」がある。
麓まで戻り、最後に「鳴龍」のある「本地堂」を見学。ここは天井画の「鳴龍」以外に戦乱を収め世を癒したことから、家康公を薬師如来の生まれ変わりとし、神になった家康公本来の姿(本地仏)を祀っている。ただ残念ながら内部は撮影禁止となっている。
これは「本地堂」と「経蔵」の2棟が東照宮と輪王寺との間で帰属について係争中のためではないかと推測するが、そんな生臭い話は別にして、その昔、遠足か何かで来たことがあった「日光東照宮」。こうして見てくると「三猿」や「眠り猫」、「陽明門」などいくつか覚えているものはあったが、具体的に何がどこにあったのかすっかり忘れていることに気づかされる。
ましてや子供の頃はまるで無関心だったものが、大人になってからだとどれも興味深く見ることができ、やはりこういう場所は目的意識を持ってこないと楽しめないものだと痛感。
「表門」を出て東照宮を後にする。
二荒山神社
上新道
上新道
二荒山神社・楼門
二荒山神社・楼門
二荒山神社・拝殿
二荒山神社・拝殿
二荒山神社・神苑・霊泉
二荒山神社・神苑・霊泉
二荒山神社・大鳥居
二荒山神社・大鳥居
次に37基の灯籠が並ぶ、上新道を通って二荒山神社へ移動。
二荒山(ふたらさん)神社は「江戸時代に東照宮が造られるまで、日光信仰の中心だった古社」で、「観音浄土である補陀落山(ふだらくさん)=男体山が、この地の信仰の始まり」だったとか。
境内の北西奥には、目に効く「薬師霊泉」と名酒の元の「酒の泉」を称える「二荒霊泉」が沸くパワースポット「神苑」がある。
「二荒山神社」の参拝は無料だが「神苑」への入館料には200円が必要。
神社を後にして大鳥居から西参道へ出る。
食事処 本家「やまびこ」
湯葉そば
湯葉そば ¥945円@本家「やまびこ」
天ぷらそば定食
天ぷらそば定食 ¥1,575円@本家「やまびこ」
西参道の途中、食事処 本家「やまびこ」にて食事休憩。
お店の若ご主人は以前、バイクに乗っていてバイク仲間とあちこちへツーリングへも行っていたというユニークな方であった。
ただ、残念なことに運悪く他に団体客が入っていたために時間を取られ、注文から1時間近くも待たされてからの食事となる。
「まかない坂」を通って駐車場まで戻る。
そういえば冬季閉鎖されていた金精峠が開通したのはこの日だったが、寒過ぎてそこまで行く根性も沸かない。
道の駅「富弘美術館」/道の駅「くろほねやまびこ」
道の駅「富弘美術館」
道の駅「富弘美術館」
道の駅「くろほねやまびこ」
道の駅「くろほねやまびこ」
R120へ出て「いろは坂」方面へ向かう。途中の交点からR122へ入り南下。
交通量が少なく快適だが、途中で速度取り締まりを発見。
道の駅「富弘美術館」で小休止。
さらにR122を南下し、道の駅「くろほねやまびこ」で小休止。
通勤割引が適用される17時以降に高速に入れるよう時間調整。ここで山菜のこごみを見つけて購入。天ぷらにするとうまいらしい。
大間々の町までR122を南下し、K73に入る。
関越道
上里SA
上里SA
豚骨ラーメン
とんこつラーメン¥580+餃子¥350@上里SA
豚骨ラーメン大盛
とんこつラーメン大盛¥900+餃子¥350@上里SA
高坂SA
高坂SA
三芳PA
三芳PA

Touring Data

ZEPHYRガソリン代 ¥1,956
SRXガソリン代 ¥1,285
高速代 ¥8,400
宿泊代(入湯税・飲み物代等含) ¥0
飲食代 ¥5,150
その他(おみやげ代等除) ¥4,050
¥20,841
伊勢崎ICから北関東道へのる。高崎Jctを経て関越道へ合流。
上里SAで食事休憩。いつもより早い時間帯の帰路だが、この時間ならバイクの数もいくらか多いようだ。
高坂SA、三芳PAでそれぞれ小休止。夜になってやや雲行きが怪しくなってきたので、休憩もそこそこに先を急ぐ。
大泉Jctを経て外環道へ入ったところで、小雨に遭遇。
この区間は休憩場所もないので、そのまま一気に走りきって草加ICで一般道へ下りる。
結局本降りまでには至らず、R4を経由して20:24、無事帰宅。
帰宅してバイクをしまっている頃にまた小雨が降り出す。どうやら雨に追いかけられていたようだ。
後日、気付いたことだが、伊勢崎〜練馬・大泉間は通勤割引の適用範囲内と思っていたが、実際には100.1kmだったようだ。
またしても「ツーリングマップル」に誤記があり、料金半額のために伊勢崎ICを目指したことが無駄になってしまった。
やれやれである。

本日の走行距離:347km/所要時間:13h22min。
日光日帰りツーリング

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