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パーツの欠品が怖くて旧車に乗れるか
オルタネーター
Kawasaki Voyager, ZEPYER共通のオルタネーター
2018年4月に走ってから3年半、2022年10月にようやく復活したツーリングですが、この間、出かけられなかったのは、コロナ渦の影響ばかりでなく、2022年春には故障したZEPHYRを巡って修理すべきか断念すべきか迷う日々が続きました。ちょっと大袈裟か。
コロナが流行拡大で東京オリンピックの開催が延期となった頃、バイクで気軽に出歩くことも出来なくなったので、バッテリー上がり防止のために、地回り程度にチョイ乗りしていました。
しかし次第にそれも難しくなってきて、月イチで暖機運転をする程度にまで数が減ったある日、いつものようにエンジンを始動するとかかりが悪く、ひどいときにはバックファイアまで起こす状態になってしまいました。
そこで少しでも動かした方が良いと地回りに出かけることにしました。
自宅から1キロほど走ったところで、信号待ちしていると急にエンジンがストール。
以後、まったくセルが回らないばかりか、電気系統も点灯しない状態。
エンジンが止まる少し前にニュートラルランプがやけに暗いと感じていた矢先の出来事でした。
急いでバイクを路肩に寄せ、しばらく時間をおいてから始動を試みるもまったくダメ。
仕方が無いのでいつもお世話になっている「カワサキプラザ東京足立」に連絡して、引き上げてもらうことにしました。
結局、この日はトラブルの原因が特定できないので、バイクを預けて徒歩と電車で帰宅。
数日後、ZEPHYR不動の原因は、オルタネーターが昇天してしまったからだと、「カワサキプラザ」から連絡が来ました。
通常、オートバイのオルタネーターはエンジン下部のクランク内に収納されていますが、ZEPHYRの場合はクルマと同様、エンジン外部、シリンダーの裏側にあたる箇所にポン付けされています。
さて、ここからが大変です。何しろ我がZEPHYRは1992年の初期型で、車体の生産はもちろん、パーツの供給ですら数年前に終了してしまったモデルです。
復活させるには、壊れたパーツそのものを修理するか中古品を探すしかありません。
まずは、オルタネーターの修理が可能なのかどうか、探ってもらうことに。
壊れたのがコイル部分ならば、巻直してくれるところはあるのですが、壊れているのは専用パーツの部分だというので修理は断念。
次はジャンク品も含め、代替えパーツを探すこと。
しかし車両と同様、パーツも生産からそれなりに時間が経過しているので、オークションサイトなどを見る限り、価格の割にとても性能までは期待できそうにないジャンク品レベルばかりが並びます。しかもオークションなので、表示価格で確実に落札できるかどうかも怪しいところ。
以前、この手のオークションで足下を見られてひどいジャンク品をつかまされた苦い記憶があるので、参考程度にして候補からは外します。
最後の頼みの綱は、海外のオークションサイトを探すこと。
幸運なことにZEPHYRは国内専用モデルではなく、ヨーロッパ向けには同じ車種、北米向けには共有パーツが多い兄弟車のVOYAGERが存在するので、それを手がかりに捜索開始。
海外の買い物では、以前はe-Bayがありましたが、現在はその代理機能をもった「セカイモン」サイトがあり、これまで難儀した英語でのやりとりが、日本語でも出来るようになっていて便利です。
しかも、パーツ名に自信が無くても、品番で検索できるので、確実に適合品を見つけられます。
予想通り、適合パーツをアメリカのサイトであっさりと発見。さらに、驚いたことにジャンク品ではなく、未使用の新品で値段も純正品の半値ほどの「お宝」を発見。
為替レート、手続き代行費用、国際輸送などを含めても、国内オークションサイトよりかなり安い値段で入手できました。
二週間ほどで手元に届き、修理入庫から76日後、ようやく修理が完了。
試乗してみて驚いたのは、まるで新車のような始動性の良さと復活した抜群の吹け上がり具合。
オルタネーターの故障は、単に発電の不調ばかりではなく、電気系統すべてに少なからず影響していたのではないかと、シロウトながら考えています。
他に問題が無くてもパーツ一つ入手できないと、あっさりと廃車に追い込まれる危うさがあるのが旧車ならではの運命ともいえます。トラブルが怖くて遠出するのも、尻込みしがちですが、その時はその時と腹をくくり、どんどん乗ることにします。
もっとも最初から好きで旧車に乗っていたわけじゃなくて、乗っていたらいつの間にか旧車になっちゃったんですけどね、
ちなみに私の場合は単なる経年変化が原因ですが、今年の猛暑の影響でクルマもオルタネーターのトラブルが多かったそうです。
オルタネーター
Kawasaki Voyager, ZEPYER共通のオルタネーター
インカムを使ってみて
B-COM
SB4X専用 ワイヤーマイク 価格:¥5,465+税
以前のコラムでご紹介しました「サインハウス」社のインカム、「B+COM」ですが、実際に使用してみてその後判明した問題点などをレポートします。
2015年3月に購入以来、搭載されているOSは、2.0から2.3にアップデートされて、ハード自体も「SB4X」から「SB5X」を経て、2022年10月現在では、「SB6X」にまでバージョンアップしています。
当然ながら、価格も2ユニットで「SB4X」の62,000円から「SB6X」では8万近いお値段だとか。
年々性能が上がって、価格も上がるのは仕方のないことですし、そのことに異存はまったくありません。むしろ古い機種であっても、性能面では最新機種とまったく遜色がありません。
問題は周辺機器です。
とりわけ、スペアパーツの類で、ワイヤーマイクのスポンジカバーやインナースピーカと本体を繋ぐケーブルなどが、劣化してしまうのはいただけません。
これではすぐに断線してしまいそうです。
購入から7年、その間、2年ほどは未使用でしたので、いつ劣化してしまったのかは分かりませんが、外気にさらされる部分でもあり、お値段も決して安くないのですから、部品のクオリティはもう少し良いものにして頂きたいものです。
これらのことは、ネットでも散見されますので、周知のことのようです。
ちなみに旧モデルでも代替えパーツはネットで購入できますが、最新モデルとは規格が異なるので、購入の際には注意が必要です。

詳細・問い合わせ先:サインハウス Homepage
B-COM
B+COM ヘルメットスピーカーセット5 価格:¥4.392+税
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