TERRY'S HOMEPAGE | G'DAY! MATE! |
HOME > AUSTRALIA REPORT > AUSTRALIA '99 Shark Bay
C O N T E N T S |
Shark Bay '99.1.24 |
オーストラリア最西端Carnarvonの南には、世界自然遺産に指定されたShark Bayが広がっていて、野生のイルカに餌付けができるMonkey Miaの他、世界最古の生物が息づくHamelin Poolなど見どころがたくさんある。 |
Denham | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
Denhamの名前は1858年にイギリス海軍の報道官としてShark Bayを海図に記したHenry Denham船長に由来している。 彼はオーストラリア初期の製図家であり、その名前はEagle Bluffにある記念碑にも刻まれている。 かつて、Denhamはオーストラリアでもっとも西にある真珠を採取する港だった。市内にある教会(1954年建設)やレストラン(1976年建設)は貝殻を固めたブロックで作られているが、この区域が世界自然遺産に登録されたことで現在では区域外へ貝殻を運び出すことは禁止されている。 世界自然遺産への登録と1960年代に地元の漁師が餌付けしたことでやって来るようになった数頭のイルカが、Denhamの街を活気のない漁村から賑やかな海辺の町へと変化させた。 |
Shark Bay Tourist Officeは、毎日8時から6時まで開いていてインターネットも利用できる。また、The Department of Conservation & Land Management (CALM) officeには、有料無料を含め様々な出版物があり、世界遺産に関する情報も完備している。Denhamの旅行者のピークはスクール・ホリデイの頃なので、この時期の訪問時には各種要予約を。 Denham Visitor Centre Tel : 9948-1253 71 Knight Tce. The Department of Conservation & Land Management (CALM) Tel : 9948-1208 71 Knight Tce. |
|||||
Hamelin Pool | ||||||
Shark Bayが世界遺産に指定された最大の理由が、Hamelin Poolにある。 ここは35億年前の先カンブリア代にすでに地球上に生息していたといわれるStoromatoliteが、現在でも棲息しているのを見られる場所となっている。 Storomatoliteとは、藍藻類という繊維状の微生物の間に海水中の石灰砂や細かな沈殿物が入り込んだり、堆積しながら成長したもので、Rottnest IslandやNambung国立公園など西オーストラリア各地でも見られるが、Hamelin Poolほど広範囲に、しかも無数に存在するのは非常に珍しい。 |
ここに棲息するStoromatoliteは、1年に0.3mmというゆっくりしたスピードで、今も成長を続けている。 また、その大きさからおよそ数千年は生き続けていると推測され、現存する地球上の生物では最も古いと考えられている。 また、この湾の海底が隆起していることで干満による海水の入れ替えが充分に行われず、水温が上昇することで水の蒸発を招き、水の塩分濃度が普通の海水の2倍以上になっている。そのために、Storomatoliteを食料とする天敵の貝やゴカイなどが生息できない。 |
|||||
Old Telegraph Station | ||||||
Storomatoliteから500mほどの距離にあるOld Telegraph Station。 1884年に建てられ、1977年に現在の電話に取って代わられるまでの93年間に渡り、西オーストラリア全土をカバーするよう電報の配信を行っていた。 |
内部は当時の様子そのままに電報受信室などが再現されているが、同時にStoromatoliteに関するビデオや展示コーナーなどもあり、事前に情報を仕入れておくとStoromatoliteがより詳しく楽しめる。 Old Telegraph Stationの向かい側には食事や買い物ができるPostmaster's Tea Room & Suvenir Shopがある。 |
|||||
Shell Beach | ||||||
Denhamの東40kmほどから始まる海岸がShell Beachだ。 ここは、花びらのような小さな白い貝殻によって作られたビーチが、延々110km以上に渡り続いていることで知られている。 それはまるで雪が積もったような美しい白さで、紺碧の海とのコントラストが実に美しい光景となっている。 長さ1cm前後の2枚貝が、この場所に堆積し始めたのは今から4000年も前と言われている。 |
高温と風の影響から海水の塩度が濃くなったにもかかわらず生きながらえ、嵐によって海岸に運ばれてきた。 強風が砂などを飛ばし去り、蓄積された貝殻は石灰岩となっていったが、繰り返し雨水にさらされているうちに炭酸カルシウムが溶かされ、結晶となって沈殿した。 この結晶と貝殻とで現在のビーチが形成されるようになった。その長い歴史を物語るように、Shell Beachを埋め尽くす貝殻の深さは10mにも及ぶという。 |
|||||
Eagle Bluff | ||||||
NangaとDenhamの中間にあるEagle Bluffは、崖からの眺望が素晴らしく、運が良ければ水中を遊泳するマンタなどのような海洋生物だけでなく、頭上を飛来する崖の名前の由来となったオジロワシなども見ることができる。 | ||||||
Perth & Rottnest Island/Monkey Mia/Shark Bay/Monkey Mia〜Perth/Perth〜Pemberton/Walpole/Pemberton〜Perth |